ドイツ学術情報(過去の分)

DFG、新たに3つの研究グループと1つの臨床研究グループに資金を提供(4月29日)

テーマは「ネットワーク」から「膵臓癌」、「ドイツ連邦共和国におけるカトリック」まで/第一期の総額は約1,700万ユーロ

ドイツ研究振興協会(Deutsche Forschungsgemeinschaft:DFG)は、3つの研究グループと1つの臨床研究グループを新設する。これは、DFGの協議会が評議会の推薦を受けて書面による手続きで決定したものである。当初3月末に予定されていた協議会の会議は、コロナウイルスのパンデミックのために通常通りに開催できなかったため、決定は後ろ倒しされ、書面による手続きにより決定された。

新たなコンソーシアムには、プロジェクトの間接経費のための22%のプログラム手当を含め、総額約1,700万ユーロが支給される。2018年10月1日以降にプロポーザルが提出された研究グループへの助成期間は、最大で4年間の2回となる。これは、新たに設立された研究グループのうち2つに適用される。2018年10月1日以前に提出されたアウトラインに基づくプロポーザルには、3年間の資金提供期間が2回設けられる。

これらの4グループに加え、2回目の助成期間として8つの研究グループの支援を延長することが決まった。研究グループは、研究者がそれぞれの分野の現在の喫緊の課題に取り組み、革新的な研究の方向性を確立することを可能にする。臨床研究グループは、研究と臨床が密接に結びついていることも特徴である。合計すると、DFGは現在159の研究グループと18の臨床研究グループに資金を提供している。

4つの新コンソーシアムの詳細
(スポークスパーソンの所属大学のアルファベット順)

研究グループ「ネットワークにおけるアルゴリズム、ダイナミクス、情報の流れ」では、コンピュータサイエンスと数学の研究者がネットワークの基礎を研究する。感染プロセス、コンピュータネットワーク、インターネット上のソーシャルネットワークなど、現実世界と仮想世界のネットワークを分析する。ネットワークのダイナミクスとアルゴリズムの制御性に関する未解決の問題をよりよく理解することを目的に、ネットワークの数学的な解析とモデル化に焦点を当てている。それにより、数学的な基礎から効率的なアルゴリズムとモデルの応用への移行が可能になる。(スポークスパーソン:Martin Hoefer教授、フランクフルト大学(Johann Wolfgang Goethe-Universität Frankfurt am Main))

膵臓がんの場合、腫瘍は周囲の組織でどんどん増殖し、またたく間に転移する上、既存の治療法のほとんどに耐性があるため、患者の生存の可能性は非常に低い。さらに、この腫瘍は分子的にも表現型的にも非常に多様であり、膵臓がんはいくつかのサブタイプに分類されてはいるものの、そのすべてが知られているわけではなく、研究もわずかしか行われていない。臨床研究グループ「膵臓がんのサブタイプ別治療のためのゲノム動態の解析と標的化」の目的は、がんのゲノム動態を研究することで、さらなるサブタイプの解析を行い、個別化治療の開発に貢献することである。(スポークスパーソン:Volker Ellenrieder教授、ゲッティンゲン大学(Georg-August-Universität Göttingen)/代表:Elisabeth Heßman氏、ゲッティンゲン大学PD)

いわゆるSLC26アニオントランスポーターは、細胞膜を介してアニオンを輸送する役割を担っており、生体の電解質と水のバランスを保つために重要な機能を果たしている。独立したトランスポーターのうちいくつかが機能不全に陥ることにより、骨格奇形、脳水腫、難聴などの重篤な疾患をヒトに引き起こす可能性がある。研究グループ「上皮SLC26アニオントランスポーターの統合的解析-分子構造から病態生理まで」は、まだほとんど理解されていないこのトランスポーターの機能原理、その制御、細胞や臓器の生理機能における役割について研究しています。従来は、必要な技術的手法、特にSLCタンパク質の原子分子構造を決定するための技術が確立されていなかったため、これは不可能であった。(スポークスパーソン:Dominik Oliver教授、マールブルグ大学(Philipps-Universität Marburg))

研究グループ「ドイツ連邦共和国におけるカトリック、西ドイツ社会における意味論・実践・感情 1965-1989/90」は、現代史においてはかなり長い間研究されてきたものの、個々の研究を除けば教会史の分野ではほとんど注目されてこなかったある年代を取り上げている。第二バチカン公会議以降ドイツ統一までのポストモダニズムの形成に「カトリックであること」はどのような貢献をしたのだろうか。この問いに答えるために、研究者たちは、社会的環境の内部史ではなく、より広い社会の中での宗教的・文化的なダイナミクスを考察している。この研究チームは、このプロセスを意味論、実践、感情に基づいて調査し、それによって宗教史と社会史の相互作用を明らかにすることを目指している。(スポークスパーソン:Andreas Holzem教授、テュービンゲン大学(Eberhard Karls Universität Tübingen))

8つのコンソーシアムが2回目の資金調達期間を延長
(スポークスパーソンの所属大学のアルファベット順、現行プロジェクトに関するDFGオンラインデータベースGEPRISのプロジェクト概要へのリンク)。

「動物実験における重症度評価」
(スポークスパーソン:Renéé H. Tolba教授、アーヘン工科大学(Rheinisch-Westfälische Technische Hochschule Aachen:RWTH Aachen))
外部リンクhttps://gepris.dfg.de/gepris/projekt/321137804

「適応的ディテーリング戦略に基づく初期設計段階における建築物の設計バリエーションの評価」
(スポークスパーソン:Markus König教授、ボーフム大学(Ruhr-Universität Bochum:Universität Bochum))
外部リンクhttps://gepris.dfg.de/gepris/projekt/271444440

「帰納的形而上学」
(スポークスパーソン:Gerhard Schurz教授、デュッセルドルフ大学(Heinrich Heine Universität Düsseldorf:Universität Düsseldorf))
外部リンクhttps://gepris.dfg.de/gepris/projekt/288923097
この研究グループは、DFGとスイス国立科学財団(Swiss National Science Foundation :SNSF)の共同出資を受けている。

「STRATA 古代文化における神話的プロットとテクストの層別分析」
(スポークスパーソン: Annette Zgoll教授、ゲッティンゲン大学(Georg-August-Universität Göttingen:Universität Göttingen))
外部リンクhttps://gepris.dfg.de/gepris/projekt/235014259

「植物の形態力学」
(スポークスパーソン:Alexis Maizel教授、ハイデルベルク大学(Ruprecht-Karls-Universität Heidelberg:Universität Heidelberg))
外部リンクhttps://gepris.dfg.de/gepris/projekt/318879394

「イオンチャネルとトランスポーターの機能ダイナミクス – DynIon」
(スポークスパーソン: Klaus Benndorf教授、イエナ大学(Friedrich-Schiller-Universität Jena:Universität Jena))
外部リンクhttps://gepris.dfg.de/gepris/projekt/291198853

「科学・医療・技術・社会におけるエビデンスに基づく実践」
(スポークスマン:Karin Zachmann教授、ミュンヘン工科大学(Technische Universität München:TU München))
外部リンクhttps://gepris.dfg.de/gepris/projekt/282210851

「惑星内部の物質-高圧・惑星・プラズマ物理学」
(スポークスマン:Ronald Redmer教授、ロストック大学(Universität Rostock))
外部リンクhttps://gepris.dfg.de/gepris/projekt/280637173

https://www.dfg.de/service/presse/pressemitteilungen/2020/pressemitteilung_nr_14/index.html
 

危機的状況下でも国際化を進める-大学間の国際協力のためのガイドラインと基準(4月27日)

ドイツの大学にとって国際協力は不可欠である。そのためには、特に市民の自由が制限されている国のパートナーと安全に交流できるような基準が必要である。「ドイツ大学長会議(Hochschulrektorenkonferen:HRK)理事会は、そのような基準とガイドラインを採択した。そうすることで、特にコロナ・パンデミックによる国際的な危機下において、意識的に模範を示している。」HRK会長のDr. Peter-André Alt氏は本日ベルリンで説明した。「グローバルなチームとして協力してこそ、科学界は、これらの課題やその他の課題に対する答えを見つけ、新たな知見を生み出し、危機を打開する道筋を示すことができるのである。」

国際的なネットワークは、教育、学習、研究の革新に不可欠な推進力を解き放つ。学生や科学者達にとっては、専門的かつ個人的な豊かさを表すものである。HRKの文書では、こうしたチャンスを強調する一方で、国家構造の完全性における国際協力の課題とリスクについても大きく取り上げている。「チャンスとリスクの間の緊張関係にあるこの分野では、自分たちの価値観や基準を損なうことなく、協力の余地を積極的に見極めることが重要である。」とAlt会長は述べた。大学が国境を越えて活動する場合には、自らが固定的で熟慮された価値体系の中に根ざしているということも認識しなければならない。

このたび採択された「国際的な高等教育協力のガイドラインと基準」により、HRKはこのニーズに対応している。この文書作成のリーダーであるHRK副理事のBernd Scholz-Leiter教授は、次のように述べる。「私たちはまさに今、国際協力を強化し、拡大しなければならない。特にこのような困難な時期に、グローバル・サウス地域のパートナーを支援することは、我々の責任の一部である。発展途上国や新興国の限られた国家資源がパンデミックとの闘いだけに集中していると、当該地域の科学システムが著しく後退してしまうということを懸念すべきだ。現在のパンデミックのような世界的な課題には、世界的な解決策の模索と、世界中のパートナーとの集中的な交流が必要である。」Scholz-Leiter氏は強調する。「しかし同時に、ドイツの大学やそのメンバーの学問的自由が国際協力によって制限されないようにしなければならないし、国際協力が常に対等な立場で行われるようにしなければならない。特にセンシティブな研究分野においては、大学とそのメンバーが自らの利益と公共の利益を適切に保護することも重要である。これは現在においても、将来においても同様である。」

HRKは、「戦略とガバナンス」、「共同学習および共同教育」、「共同研究」、「トランスナショナル・スペースとしての大学」といった国際協力の諸相に沿って、国による差異のない形で基本的な原則と価値観を策定した。これらは、組織としての大学及びその個々のメンバーといった現場の関係者に対し、持続可能な大学間協力の構築と維持に向けた支援と方向性を提供することを目的としている。

提出されたガイドライン及び基準は、定期的に見直しが計画されている。また、第二段階として、国別の文書を作成する予定である。

https://www.hrk.de/presse/pressemitteilungen/pressemitteilung/meldung/internationalisierung-auch-in-krisenzeiten-vorantreiben-leitlinien-und-standards-zur-international/
 

Anja Karliczek大臣:コロナの時期にこれまでにないほどデジタル学習を支援(4月23日)

学校や生徒たちの緊急設備に対し5億ユーロのプログラムを実施

連合委員会は、現在の非常状態における学校や生徒たちを支援するために5億ユーロの緊急設備プログラムに合意した。これに関してAnja Karliczek大臣が説明する。

「私たちがコロナパンデミック前に知っていたような学校の通常運営は、感染リスクにより残念ながら当分の間できないため、日常の学習におけるデジタル学習はこれからの数ヶ月間にますます重要となるだろう。学校が通常運営を行うことができなければできないほど、より良く学習システムをデジタル化しなければならない。そのために、私たちはコロナの時期にこれまでにないほどデジタル学習を支援する。

私は連合委員会がデジタル学習支援のために追加で5億ユーロの支出を決定したことをとても嬉しく思う。このお金は、貧困児童にモバイル機器を与えるために利用される。決定後、子供1人あたり150ユーロが用意される。専門的なオンライン授業提供のために必要である学校の設備は支援される。

それゆえ今、学校がふさわしい機器を使えるか確認することは良い措置である。昨晩連合委員会が決定した5億ユーロをどのようにきわめて正確に投入できるかすばやい手段を探すつもりである。私たちは今日各州と会談を始めた。

私は、現在の状況に対して極めて迅速に順応し、いまやデジタル学習を促進する全ての先生方に感謝する。これは彼ら全てにとって大きな挑戦である。デジタル学習において子供たちに付き添う全ての両親にも感謝する。彼らは社会参加を通じて子供たちを支えるが、全く同様にドイツ全体の活動を持続させるための何らかのこともしている。」 

https://www.bmbf.de/de/karliczek-in-zeiten-von-corona-foerdern-wir-digitales-lernen-wie-noch-nie-zuvor-11453.html
 

新データポータル「HSIモニター」(4月16日)

2011年から、フンボルト財団(Alexander von Humboldt-Stiftung :AvH)、ドイツ学長会議(Hochschulrektorenkonferenz :HRK)、ドイツ学術交流会(Deutscher Akademischer Austauschdienst:DAAD)は、ドイツの大学における国際性に関するプロフィールデータを公開してきた。2018年には、拡大プロジェクトの新たなパートナーとしてドイツ研究財団(DFG)が加わった。まもなく、これらの情報は印刷出版物としてだけでなく、「HSIモニター」を通じてデジタルでも入手できるようになる。「HSIモニター」の新機能について、DAADの合同オフィス長であるAxel Karpenstein氏が3つの質問に答えている。

これまで、ドイツの大学の国際性に関するプロフィールデータ・レポートは、年に1回発行されていた。新しいHSIモニターで何が変わるのか。

年次プロフィールデータ報告書は非常に広範にわたっており、大学の経営陣や国際部門に郵送されていた。スペースに限りがあるため、すべてのデータを包括的に分析することができず、後日、追加のデータ評価の依頼を受けることもしばしばあった。新しいHSIモニターでは、すべてのデータがいつでも利用可能で、とても直感的にアクセスできる。

しかし、このポータルは、広範なデータの収集以上に、トピック別のアクセスを可能にしている。高等教育の国際性に関する様々な分野における現在の傾向が分析されている。ハイライトは、新たに大幅に簡略化された冊子版報告書に今後も毎年掲載される。新しい形式の簡易分析においては、我々は現在のトピックと開発に焦点を当てている。

また、大学に対して我々の独自データを公開している「大学ドシェ」(ドシェは書類の意味)は、他機関とのベンチマークも可能にしている。これまでは年1回のペースで送付されていたが、将来的には、大学は関連するデータに常時アクセスできるようになる。そのために、2021年から大学ごとの個別ログインエリアが設けられる予定である。この領域にはお気に入りデータを保存することもできる。これにより、使用頻度の高いデータに簡単かつ迅速にアクセスできるようになる。

また、重要な分野や評価オプションを含めるため、指標システムを拡大したことにも言及しなければならない。例えば、DFGの国際プロジェクトや国際的な出版物に関するデータが新たに追加された。また、分野別、ジェンダー別、国別の評価オプションも用意されている。

デジタル化のメリットとは何か。

主な利点は3つある。1.データ評価を個別に対応できること、2.データがより最新であること、3.いつでもどこからでもアクセスが可能であることである。

HSIモニターを介したデータのデジタル提供は、ターゲットを絞った方法でデータを取得する可能性を開くものである。各ユーザーグループは、例えば国際化方策のモニタリング、レポートや戦略的計画などに必要な図やデータを集約することができる。評価はカスタマイズすることができ、例えば、報告年度や比較グループを選択したり、見たい大学のグループを自分で定義したりすることができる。

データベースは年に2回更新され、データはポータルを介して遅滞なく利用できるようになっている。ユーザーはいつでもどこからでもポータルにアクセスすることができ、モバイルデバイスへの動的な適応にも注意が払われています。

HSI モニターの恩恵を受けることができるユーザーグループはどの層か。

データポータルの公開エリアは、大学の国際性に関する最新の動向や具体的な数値と関連のある、大学や政治、企業の関係者すべてを対象としている。しかし、これらに関心を持つ一般の方もアクセスすることができる。我々の目的は、人々にこの数値を仕事に活用したいと思ってもらえることである。クエリ設計には多くの可能性があるため、多種多様な質問に対応でき、新たな文脈を明らかにすることができる。これは、大学の経営陣や国際部門にとってだけではなく、戦略的計画やレポーティング、クオリティマネジメント、大学のマーケティングにも有益である。HSIモニターのデータは、例えば、提供する教育の改善や大学の持つ資源の活用計画に利用することができる。国際的なパートナーシップに関するデータは、国際的なネットワーキングにおける重要な傾向を示すものである。最後に、学生、研究者、大学、研究プロジェクトのための資金調達に関する包括的なデータ(欧州連合からの外部資金を含む)は、現在の資金調達の優先順位を示している。

https://www2.daad.de/der-daad/daad-aktuell/de/76359-neues-datenportal-hsi-monitor/
 

資格取得の機会を保護し、社会参加を尊重する - HRKは、科学と学生を支援するための法律案を歓迎する(4月8日)

ドイツ学長会議(Hochschulktreorenkonferenz:HRK)の見解では、連邦政府が本日審議中の COVID-19 パンデミックを考慮した科学と学生を支援する法律案は、現在の若い研究者と学生の不安定な状況に適しているとのことである。これは、資格取得の段階にある研究者に対して、必要とする猶予期間を提供し、また、コロナウイルスとの闘いに関わることとなった学生については、それにより得た追加収入は、当然、連邦奨学金法(Bundesausbildungsförderungsgesetz:BAföG)の奨学金額から控除されることはないという草案である。

「もし連邦議会がこの法律を可決すれば、強力で励みになるシグナルを送ることになるだろう」と、本日ベルリン(Berlin)で講演したHRK会長のPeter-André Alt教授は述べた。「高度な資格を持った研究者は、大学や科学システム全体のパフォーマンスの基盤を形成している。また、大学の視点から見ると、社会貢献に従事する能力は、すべての大学の学位プログラムにおいて非常に重要な目標である。連邦政府がここでこれを尊重することは非常に重要である。」

「今、早急に必要とされている時間制限の枠組の延長は、法律草案では合理的な範囲で制限されているものの、大学は、これにより資格取得段階における危機によって研究者が失った時間の少なくとも一部を補填することができる。」とAlt氏は続ける。「これは、コロナウイルスの影響を受けた人々への緊急支援策としてだけでなく、科学全体への長期的な影響という観点からも非常に重要なことである。法案が学生の社会参加の重要性を強調しているという事実は、明確に認められなければならない。大学の研究を経済的な側面だけに限定することは、的外れである。この法案は、そういったことについてもシグナルを送っている。」

「今、早急に必要とされている時間制限の枠組の延長は、法律草案では合理的な範囲で制限されているものの、大学は、これにより資格取得段階における危機によって研究者が失った時間の少なくとも一部を補填することができる。」とAlt氏は続ける。「これは、コロナウイルスの影響を受けた人々への緊急支援策としてだけでなく、科学全体への長期的な影響という観点からも非常に重要なことである。法案が学生の社会参加の重要性を強調しているという事実は、明確に認められなければならない。大学の研究を経済的な側面だけに限定することは、的外れである。この法案は、そういったことについてもシグナルを送っている。」

ひとつには、パンデミックに関連した高等教育・学術運営上の制限のため、学問有期労働契約法(Wissenschaftszeitvertragsgesetz:WissZeitVG)に基づく資格取得段階の学術・芸術スタッフの有期雇用契約については、上限期間が6ヶ月間延長される。さらに、ドイツ連邦共和国におけるCOVID-19パンデミックの影響が継続しているため、大学はドイツ連邦教育研究省(Bundesministerium für Bildung und Forschung:BMBF)の条例に基づき、必要であれば、資格取得を目的に雇用契約をさらに6ヶ月延長することができる。

もうひとつには、COVID-19パンデミックとの闘いに従事する学生に対する現行の優遇措置は、この法案によってさらに強化されることになる。体系的に関連するすべての部門や業務におけるパンデミック関連活動からの収入は、BAföGにおいて定義する収入とはみなされず、承認された期間内においては一切の控除が免除されることとなる。

https://www.hrk.de/presse/pressemitteilungen/pressemitteilung/meldung/qualifikationsmoeglichkeiten-sichern-engagement-honorieren-hrk-begruesst-gesetzesentwurf-zur-unterst/