ドイツ学術情報(過去の分)
HRKの未来のEU研究資金についての見解: 欧州研究評議会(ERC)と次期EU研究フレームワークプログラム(FP10)を開かれた優れた基盤のもとに維持する(5月31日)
2024年5月23日、連邦教育研究省(Bundesministerium für Bildung und Forschung: BMBF)は、2028年以降の欧州連合(EU)の研究とイノベーションのための次期フレームワークプログラム(FP10)の準備に関するディスカッションペーパーを公表した。ドイツ大学長会議(Hochschulrektorenkonferenz :HRK)は、同文書の取り組みを支持し、欧州の研究支援は引き続きオープンで優れた基盤のもとにあるべきだとの意見を示している。
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ドイツ技術移転・イノベーション機構(Deutschen Agentur für Transfer und Innovation :DATI) Pilotプログラムの枠組み採択(5月29日)
連邦教育研究省(Bundesministerium für Bildung und Forschung : BMBF)は、ドイツ技術移転・イノベーション機構(Deutschen Agentur für Transfer und Innovation :DATI) Pilotプログラムの枠組みで、20のイノベーションコミュニティを選定。これには、ドイツ全土から約500の概要文書が提出された。DATI Pilotプログラムは、イノベーションスプリント(短期間で集中的にアイデアを実行するプロジェクト)とイノベーションコミュニティ(大学、研究機関、企業などが協力してイノベーションを推進する共同体。)の2つの支援モジュールで構成されている。シュタルク=ヴァッツィンガー大臣は、「20のイノベーションコミュニティに最大500万ユーロの財政支援を提供できることを嬉しく思う。」とし、社会的に重要な研究テーマや問題への取り組みに活用されることへの期待を述べた。
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DFG、次期EU研究フレームワークプログラム(FP10)に関するポジションペーパーを発表(5月29日)
ドイツ研究振興財団(Deutsche Forschungsgemeinschaft ; DFG)は、次期EU枠組みプログラム(Forschungsrahmenprogramms:FP10)に関するポジションペーパーを発表した。このポジションペーパーでは、予算が研究とイノベーションの重要性を反映すべきであると述べられ、EUのパートナーシップを活用して共同研究を強化し、提案募集を容易にするための新しい資金提供手段が提案されている。、プログラムは2028年から2034年まで実施される。
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HRK、研究評価改革を進めるための有志連合"CoARA" にゲストとして参加し、支援の強化へ。(5月28日)
ドイツ学長会議(Hochschulrektorenkonferenz :HRK)は、研究評価改革を進めるための有志連合(Coalition for Advancing Research Assessment:CoARA)のドイツ国内での支部であるドイツ国章(National Chapter Deutschland)にゲストとして参加することを決定した。欧州の研究評価改革に関する目標や措置について、CoARAの加盟校や非加盟校、さらに他のドイツおよび欧州の科学組織との内容の充実した交換を促進していくことが期待される。
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スカウトネットワーキングミーティング:スカウト活動により学術界をより多様性豊かにするか(5月27日)
「ヘンリエッテ・ヘルツ・スカウティング・プログラム」の選考委員会のメンバー及び2020年以降、同プログラムでスカウトとして選ばれたハンブルクネットワークのホスト60人がボンで開催されたネットワーキングミーティングに参加し、これまでに「見えなかった」優れた人材をネットワークに取り入れ、多様性を高める方法について議論した。
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大学における中東問題:HRK会長、大学経営に対する尊重を求める。(5月27日)
ドイツ大学長会議(Hochschulrektorenkonferenz :HRK)の会長であるローゼンタール教授は、中東の紛争に関連する大学の占拠と抗議キャンプについての議論が進んでいることを受けて、「HRKのメンバーは、大学はオープンな議論と対話の場であり、できる限り広範囲に学術的なディスカッションの場を提供する責任があることを確認した。同時に、対話の原則が無視される場合、大学は法的手段、必要に応じて刑事手段で対応するべきだという立場を確認し合った。」と述べた。
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2024年のコンラート・アデナウアー研究賞がカナダの地球物理学者に授与(5月27日)
カナダのブリティッシュコロンビア大学の地球、海洋、大気科学の教授であるマーク・ジェリネック氏が、フンボルト財団(Alexander von Humboldt-Stiftung:AvH)から2024年のコンラート・アデナウアー研究賞を授与された。ジェリネック氏の研究は、火山活動や地球の運動プロセスなどに焦点を当てており、地球システム科学の分野で非常に優れか研究を行っている。
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シュタルク=ヴァッツィンガー連邦教育研究大臣:現代中国研究のための助成金ガイドラインを発表(5月24日)
連邦教育研究省(Bundesministerium für Bildung und Forschung : BMBF)は、現代中国研究のための助成金ガイドラインを発表し、ドイツにおける独立した中国語専門知識のさらなる強化を目指す。シュタルク=ヴァッツィンガー大臣は、「私たちは中国の現在の社会的、政治的、外交的な展開や戦略をより深く理解する必要がある。」と述べている。
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ベッセル研究賞選考過程における疑惑(5月23日)
フンボルト財団(Alexander von Humboldt-Stiftung:AvH)のフリードリヒ・ヴィルヘルム・ベッセル研究賞2023/2024の選考過程において、当財団に対する申し立てがなされた。これは、フダ・ファフレディーン博士が、中東戦争について表明した意見が、政治的理由により不当に扱われ、彼女が却下されたというものであった。財団本部は声明でこれに対応したいと考えている。
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2024年のコペルニクス賞は、天体物理学における卓越したドイツ・ポーランドの共同研究に対して授与(5月22日)
ドイツとポーランドの科学および人文学における共同協力の成果を称え、ハイデルベルク大学のヨアヒム・ワンブスガンス教授とワルシャワ大学のアンドジェイ・ウダルスキ教授が、ドイツ研究振興財団(Deutsche Forschungsgemeinschaft:DFG)およびポーランド科学財団(Fundacja na rzecz Nauki Polskiej:FNP)によって授与される2024年のコペルニクス賞を受賞した。
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HRK:ドイツにおける留学生の学習と進路について包括的にに思考(5月16日)
ドイツの大学は、留学生の就学やキャリアパスを成功させるための基盤となる枠組みをさらに改善したいと考えている。ドイツ大学長会議(Hochschulrektorenkonferenz :HRK)の総会で採択された決議では、そのための包括的なパッケージ対策が提案されている。
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人材確保:大学は教育分野間の協力強化を求める(5月16日)
ドイツ大学長会議(Hochschulrektorenkonferenz :HRK)に加盟する各大学は、学校教育、職業教育、学術教育の各部門間での協力強化が提唱されている。フルダで開催されたHRK総会の決議では、特に教育や学業の中断を防ぐための中核的な施策や、教育分野の互換性の確保および教育機関間の協力に関する主要な行動指針と対策が示された。
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学術組織共同イベントシリーズ「‘科学’と ‘私’?」開催(5月15日)
ドイツ研究振興財団(Deutsche Forschungsgemeinschaft:DFG)、ドイツ大学長会議(Hochschulrektorenkonferenz :HRK)、ベルリン・ブランデンブルク科学アカデミー(Berlin-Brandenburgische Akademie der Wissenschaften :BBAW)およびドイツ科学アカデミー連合(Union der deutschen Akademien der Wissenschaften :UDAW)科学機関が共同で行うイベントが、6月1日にツヴィッカウから始まる。これは、市民に対して交流の場を提供するものでもあり、科学が日常生活や民主主義社会にとってどのような意味を持つのかの答えを探るイベントでもある。
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教授職の男女平等を目指して — HRK、大学に自主的な取り組みを呼びかけ(5月15日)
ドイツ大学長会議(Hochschulrektorenkonferenz :HRK)に加盟するドイツの大学は、男女間の不平等をさらに是正し、大学教授職における適切な男女比率を実現することを目指している。フルダで採択されたHRKの会員総会での決議において、大学における男女平等の実現に向けた具体的な目標、行動領域、および措置が明示された。
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シュタルク=ヴァッツィンガー連邦教育研究大臣:自由の価値とその意味について対話する(5月14日)
「科学の年2024-自由」の一環として、MS Wissenschaft号が本日から、ベルリンからドイツ国内約30都市を巡回するツアーを開始した。貨物船を改造した船内でのインタラクティブな展示は、来場者に「自由」というテーマについてさまざまな角度から紹介する。シュタルク=ヴァッツィンガー大臣は、「MS Wissenschaftの展示は、自由の価値とその意義について議論するきっかけを提供する。私たちは2024年を熱い議論の年、自由の年にしたいと考えている。」と述べ、MS Wissenschaft号への乗船を促した。
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HRK:自由な議論の場としての大学の確保を(5月14日)
ドイツ大学長会議(Hochschulrektorenkonferenz :HRK)の第38回総会がフルダで開催され、中東紛争に関する大学での抗議行動と、政治やメディアによる世間の反応について詳しく議論された。
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フルダでの大学長会議(HRK)年次総会:大学内外の不自由傾向への対応について議論(5月13日)
ドイツ大学長会議(Hochschulrektorenkonferenz :HRK)の2024年年次総会が今晩フルダで開催される。歴史的な市城、かつてはフルダの司教および君主の宮殿であった場所で、約230人の科学、政治、社会界の来賓が参加する予定である。会合がオストヘッセンで開催される理由は、フルダ大学の創立50周年を祝うためである。
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ヨルク・バグダーンがHRKメンバーグループ「応用科学大学/専門大学」のスポークスマンに再選(5月13日)
ドイツ大学長会議(Hochschulrektorenkonferenz :HRK)は、本日フルダで開催された会合で、アンハルト応用科学大学学長のヨルク・バグダーン教授がスポークスマンとして再選された。2期目の任期は今年12月1日から始まる。
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DFGが17の新しい大学院プログラムに資金提供(5月10日)
ドイツ研究振興財団(Deutsche Forschungsgemeinschaft:DFG)は、科学者としてのキャリアの初期段階をさらに強化するため、新たに17の大学院プログラム(Graduiertenkollegs:GRK)を設立。これは、ボンの助成金委員会によって決定されたもので、新しいGRKには、2024年秋から5年間、総額約1億2300万ユーロの資金が提供される。
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シュタルク=ヴァッツィンガー連邦教育研究大臣:もっと多くの若者を職業訓練へ(5月8日)
本日、連邦内閣は、職業訓練報告書2024を審議。職業教育訓練報告書2024年版では、職業資格を持たない若者の増加が懸念されており、シュタルク=ヴァッツィンガー大臣は、「若者により多くの機会と新たな道を与えることは、わが国の成長と繁栄のために専門知識豊富な労働者を増やすことでもある」と述べ、若者の職業訓練の改善への取り組みが必要であることを述べた。
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国境なき学問を。「欧州に一票を!」「大学は欧州に一票を!」:欧州選挙への参加を呼びかけ - 科学政策に関するHRKの試案を発表(5月8日)
ドイツ大学長会議(Hochschulrektorenkonferenz :HRK)、自由学生協会(freie zusammenschluss von student*innenschaften:fzs)およびドイツ学生連合(Deutsche Studierendenwerk:DSW)は共同で、「国境なき学問を。Vote for Europe!」をモットーに、欧州議会選挙への参加を呼びかけている。これは、学生だけでなく、すべての大学関係者に向けられており、ヨーロッパ全体の教育と研究の協力を促進し、大学と学生が欧州の未来を形作るための重要な役割を果たすことを目指している。
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イノベーション・フォーラム「シビル・セキュリティ2024」を開催(5月7日)
連連邦教育研究省(Bundesministerium für Bildung und Forschung : BMBF)は、本日、イノベーション・フォーラム「シビル・セキュリティ2024」を開催。シュタルク=ヴァッツィンガー大臣は、「市民安全保障研究は、異常気象の増加やサイバー攻撃や戦争等の問題の事実に基づく分析と解決策を提供し、将来的な危機を防止または対処するのに役立つため、重要である。」とした。
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