2017年度海外特別研究員オリエンテーションおよびキャリアフォーラム
【当日の集合写真】
日時:2017年6月9日(金)
場所:グスタフ・シュトレーゼマン・インスティテュート(ボン)
イベント開催報告
平成29年度採用海外特別研究員(ドイツ派遣者)を対象にしたオリエンテーションおよびキャリアフォーラムを開催した。 本イベントは、在独日本人研究者のネットワーク形成支援を目的として昨年度初めて実施したものであり、参加者から貴重な機会になったと好評だったため今年度も継続して実施したものである。前回開催した時期にはまだ渡独していなかった28年度採用の海外特別研究員も含めて、今年度は11名が参加した。 まず始めに小平センター長による挨拶があり、その後、参加者全員による自己紹介および研究概要の紹介を行った。その後、デュッセルドルフ大学の前みち子先生より大学制度、研究機関の概要も含めたドイツでの研究生活に関する講演が行われた。休憩中も参加者同士がドイツの生活について話し合うなど意見交換が行われていた。続いて、マックスプランクの中山雅敬先生により、キャリア形成についてご自身の経験に基づいた講演が行われた。専攻分野が重なる参加者たちも多く、熱心に講演を聞いていた。その後、文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課の宮地課長補佐から、卓越研究員事業など若手研究者に対する文部科学省の支援についての説明が行われた。講演後には、今後のキャリア形成を見据えたドイツでの研究生活について、参加者たちが2グループに分かれてディスカッションを行い、日常生活面や研究環境について意見交換が行われた。その後、出口副センター長によるJSPS国際事業や各日本人研究者ネットワークの説明があった。その後、ドイツ語圏日本学術振興会研究者同窓会(JSPS Club)のFleck教授(ジーゲン大学)から、日独学術交流支援の取組みについて紹介があった。 オリエンテーション後の夕食会では参加者全員が一緒に食事をし、ここでもドイツでの生活や日本とドイツの研究環境の違いについて活発に意見交換が行われた。講演者の先生方も多くの質問を受けていた。海外特別研究員は渡独時期も様々であり、専攻分野も異なり、所属研究機関もドイツの各地にあるため、専攻分野を超えて日本人同士が知り合うという機会はなかなか無い。それぞれ手探りで研究生活をスタートさせなければならなかったが、今回のようなオリエンテーションを開催することで同じ立場の日本人研究者と知り合い、今後のキャリア構築に関する情報交換の機会を持つことで、ドイツでの研究滞在を円滑かつ効果的に進められることが期待される。
プログラム
13:30 | 受付
|
14:00 | 挨拶(⽇本学術振興会ボン研究連絡センター・⼩平センター⻑)
|
14:10 | 本⽇の予定説明(⽇本学術振興会ボン研究連絡センター・切畑 友希)
|
14:15 | 在独海外特別研究員による⾃⼰紹介及び研究概要の紹介
|
15:10 | ドイツにおける研究環境及びキャリア形成についての講演(その1)
|
15:40 | コーヒーブレーク(集合写真)
|
16:10 | ドイツにおける研究環境及びキャリア形成についての講演(その2)
|
16:40 | 「科学技術イノベーション⼈材の育成・確保~若⼿研究者の一層の活躍促進に向けて~」(⽂部科学省科学技術 ・学術政策局⼈材政策課・宮地 俊一課長補佐)
|
17:00 | ディスカッション トピック「今後のキャリア形成を⾒据えたドイツでの研究⽣活について」
|
18:00 | JSPS ボン研究連絡センターにおける⽇本⼈研究者ネットワーク⽀援及びJSPS 国際事業紹介(⽇本学術振興会ボン研究連絡センター・出口副センター⻑)
|
18:10 | ⽇独学術交流⽀援の取組み紹介(ドイツ語圏⽇本学術振興会研究者同窓会 Prof. Dr. Ivor Fleck, Universität Siegen, 専⾨:Teilchenphysik
|
18:25 | 挨拶(⽇本学術振興会ボン研究連絡センター・⼩平センター⻑)
|
18:30- | 情報交換⼣⾷会 |