2021年度海外特別研究員オリエンテーションおよびキャリアフォーラム

日時:2021年6月25日(金)
場所:Web(オンライン)

イベント開催報告

JSPSボン研究連絡センターは、令和3年度採用海外特別研究員(ドイツ語圏)を対象にしたオリエンテーション及びキャリアフォーラムを開催した。当日は、令和2年度からの派遣者も含めて、10名の海外特別研究員が参加した。 今年度はコロナの影響でオンライン開催となったため、オーストリア・スイス派遣者も参加した。

本イベントは、渡独して間もない海外特別研究員が研究滞在を円滑かつ効果的に進められるよう、過年度からドイツに滞在している海外特別研究員や在独日本人研究者とのネットワーク構築の機会を提供することを目的として、平成28年度から実施している。

オリエンテーション及びキャリアフォーラムの開催にあたり、林センター長による歓迎の挨拶があった。次に、海外特別研究員による自己紹介および研究内容紹介が行われた。その後、ミュンヘン工科大学の井上茂義先生より、ドイツの多様化・複雑化する研究環境及びグラントやフェローシップに関する講演が行われた。続いて、ブランデンブルク工科大学コトブス - ゼンフテンベルク・教授、ライプニッツ農地研究センター・グループリーダーの梁政寛先生より、海外特別研究員として渡独されてから現在の研究者ポスト獲得までのキャリア形成に関する具体的な取り組みや、ポスドク・PIそれぞれに求められることについてご自身の経験に基づいた講演が行われた。両講師の講演内容は参加者の今後のキャリアパスにおいて非常に有意義で、参加者は熱心に質問を行い、聞き入っている様子だった。 それから、山城国際協力員によるJSPS国際事業や各日本人研究者ネットワークの説明があり、最後に、ドイツ語圏日本学術振興会研究者同窓会(JSPS Club)のKatja Kölkebeck 理事及び持丸栞理事から、日独学術交流支援の取組みについて紹介があった。

海外特別研究員は渡独時期や専門分野も様々であり、所属研究機関も異なるため、専門分野を超えて派遣者同士が知り合う機会はあまり多くない。今回のようなイベントにより同じ立場の若手研究者と知り合い、今後のキャリア形成に関する情報交換の機会を持つことで、それぞれの研究滞在がより実り多いものとなりますよう祈念している。

 

プログラム

13:30

受付(Zoom上に会場をオープン)

 

14:00

挨拶(日本学術振興会ボン研究連絡センター:林センター長)

 

14:05

本日の予定説明(日本学術振興会ボン研究連絡センター:青山副センター長)

 

14:10

在独海外特別研究員による自己紹介及び研究概要の紹介

 

15:10

ドイツにおける研究環境及びキャリア形成についての講演(その1)
講師:井上 茂義先生(ミュンヘン工科大学・教授)

 

15:45

休憩

 

16:00

ドイツにおける研究環境及びキャリア形成についての講演(その2)
講師:梁 政寛先生(ブランデンブルク工科大学コトブス - ゼンフテンベルク・教授、ライプニッツ農地研究センター・グループリーダー)

 

16:35

意見交換

 

17:05

日本学術振興会ボン研究連絡センターにおける日本人研究者ネットワーク支援、及び国際事業紹介(日本学術振興会ボン研究連絡センター:山城国際協力員)

 

17:15

日独学術交流支援の取組み紹介(ドイツ語圏日本学術振興会研究者同窓会:Katja Kölkebeck 理事・持丸 栞 理事)

 

17:25

挨拶(日本学術振興会ボン研究連絡センター:林センター長)

 

17:30

終了